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恋する世界遺産10 ブーケとマリアージュ パリ

2011年01月25日 20:22

ブーケとマリアージュ。
フランス語で花束と結婚。

カップルが思い浮かべるのはきっと新婦が投げて結婚の幸せを次の女性に受け渡すブーケ・トス。
でも、花より団子な方ならワインとフランス料理を思い浮かべるかもしれない。
フランス料理において、ブーケとはワインの香りのこと。
ブドウ、発酵、熟成、樽、その全てが花束のように詰まった香りをいう。

マリアージュとは、複数の素材が互いを引き立てあうこと。
1と1の素材が2になるのではなく、5にも6にも膨らむことをいう。

世界中の新婚カップルが集うパリは、まさにブーケとマリアージュの都。

たとえば料理。
海が遠く新鮮な素材が少ないパリでは、重いソース、濃い味付けが基本だった。
しかし、運送技術が発達した20世紀半ば、鮮度よい素材と日本の懐石料理の技法、フランス料理の伝統が融合して、繊細で鮮やかなヌーベル・キュイジーヌが誕生した。

たとえば絵。
20世紀前半、ピカソ、ユトリロ、モディリアーニ、ミロをはじめあらゆるスタイルの画家がパリに集まって影響し合い、自由で革新的なエコール・ド・パリを生み、アールヌーヴォー、フォーヴィスム、キュビスムといった現代絵画の流れを確立した。

たとえば街。
19世紀のパリ改造によって、ノートルダム大聖堂やルーブル宮殿などの歴史的な建造物が残るセーヌ河岸が都市化されて、歴史と現代建築が融合した近代都市が誕生した。

古今東西の文化をマリアージュさせてブーケのように花開いた街、パリ。
カップルに必要なのはこのブーケとマリアージュ。

ふたりがただ共に暮らすというのではない。
寄り添うことで幸福が五にも六にもなり、人生がブーケのように華やかに楽しくならなくてはならない。
それこそがマリアージュ=結婚なのだから。

だからこそ、パリなのである。



国名:フランス共和国
名称:パリのセーヌ河岸
Paris, Banks of the Seine
登録:1991年
基準:文化遺産(i)(ii)(iv)
概要:世界遺産に登録されているのはパリの歴史と都市計画を象徴するセーヌ川沿いの約8km。代表的な建造物に、フランス革命時の処刑場であるコンコルド広場、フランス革命100周年を記念したエッフェル塔、フランスの聖地ノートルダム大聖堂、パリ最古の橋ポンヌフ、世界的なコレクションを誇るルーブル美術館やオルセー美術館などがある。

※本記事は『intro.G』に連載された「二人で行きたい世界遺産」のテキストです

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