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恋する世界遺産5 生命の宝石 グレートバリアリーフ

2010年05月20日 10:30

サンゴが作り出したハート型の礁、通称ハートリーフ。
見た者を幸せにすると噂される、とてもロマンティックなサンゴ礁。
サンゴはいったいどうやってハートを作ったのだろう?
heartleaf.jpg
ハートリーフ。ハミルトン島からヘリやセスナの遊覧飛行で訪れることができる

種類は様々だけれど、一般にサンゴは体長1cmにも満たない小さな小さな動物で、これをポリプという。
でもちょうど人間の細胞のように、ポリプはたくさん集まるとお互いにくっついて、それぞれを神経でつないで群体というひとつの生物のようになる。
ポリプは分裂して次々と増え、海の成分を取り込んで骨格を作り、みんなで岩のような土台を作る。
これがサンゴだ。

サンゴは色も形も様々で、世界中で宝石として珍重された。
でも石ではなく、もとはこのように生命だった。
たった1cmの生命が集まって礁や島を作り、約2千万年をかけて「月から見える唯一の世界遺産」と言われるグレートバリアリーフを作り上げた。

美しいわけだ。
だって宝石たちが集まっているのだから。

whiteheaven.jpg
ウィットサンデー島のホワイトヘブンビーチ。砂は小さな水晶=シリカで、世界一純白なビーチと謳われる

宝石たちの土地にはたくさんの魚や貝たちが集まって、グレートバリアリーフはやがて生命の楽園になる。
スノーケルをくわえ、マスクをつけ、そんな海に浮かぶ。
水は透明で、空に浮かんで万華鏡を見ているよう。
桜吹雪のように魚たちが舞い、オーロラのように陽光が波に揺れる。

命の意味?
そんなもの、これを見ればひと目で理解できる。

命をつなぐ意味?
この景色を一緒に見れば、すぐにわかりあえる。



国名:オーストラリア
名称:グレートバリアリーフ
Great Barrier Reef
登録:1981年
基準:自然遺産(vii)(viii)(ix)(x)
概要:オーストラリア北東部に位置する世界最大のサンゴ礁で、全長2,600kmは本州の2倍。1,000に近い島、3,000以上のサンゴ礁に、400以上のサンゴ種、1,500以上の魚種が暮らし、地球上でもっとも豊かな生態系を持つ。グレートバリアリーフは宇宙から見てもひときわ青く輝き、地球上でもっとも大きな生命の痕跡であるとも言われる。

※本記事は『intro.G』に連載された「二人で行きたい世界遺産」のテキストです

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