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グルメ18 ものづくりと名古屋めし

2008年10月28日 16:59

いろいろな都市を訪れた。
でも都市ってどこに行ってもそれほど変わりはない。
ビルばっかりだし、食事をする場所なんかもたくさんあって、いったい何が名物なのか、歩いているだけではよくわからなかったりすることもある。
でも、名古屋は違う。
名古屋は名古屋だ。
街を歩いているとそういう主張を感じずにはいられない。

名古屋嬢、名古屋巻き、名古屋婚、名古屋景気……名古屋の個性を表す数多くの名詞があるけれど、名古屋をもっともよく表しているのが名古屋めしじゃないかと思う。

たとえばひつまぶし。
ウナギを刻んでおひつに入れる。
食べる前は思うわけだ。

せっかくふっくら焼いたウナギをなんで刻むの?
なんで薬味を入れるの?
なんでお茶をかけるの?
nagoya2.jpg
明治創業で元祖と言われる「いば昇」のひつまぶし

たとえばトンカツ。
せっかくカラッと揚げたカツをなんで味噌で煮ちゃうの?
なんでベタベタなの?
やっぱり切り口に味噌なりソースをつける食べ方の方がスマートじゃない?
nagoya3.jpg
味噌カツ発明の店「矢場とん」の鉄板とんかつ

たとえば天むす。
せっかくサクッと揚げた天ぷらをなんでごはんで包んじゃうの?
なんで手羽先が甘辛いの?
なんでおでんやうどんまで甘辛いの?
なんでスパゲティを餡かけで食べるの?
なんでスパゲティをアンコとアイスで食べるの?
nagoya1.jpg
大正創業、山本屋総本家の味噌煮込みうどん

普通はだ。
「名物」というのは地方の特産品をいただくもの。
たとえば富山に行ってホタルイカを食べるとか、静岡に行ってサクラエビを食べるとか。
ところが、名古屋めしの特徴は調理法。
なんか、名古屋の本質がここに込められているような気がする。
nagoya4.jpg
発祥の店と言われる風来坊の手羽先

今回、名古屋に行って名古屋めしだけ食べてすごしてみた。
それぞれの名古屋めしの発祥地に行ってみた。
うまいかどうかと改めて言われると微妙だが、嫌いじゃない。
味以上に、空気感が大好きだ。

そのあと名古屋大学なんかに行ってみてふと気づいた。
もしかしたらこういう文化って名古屋の産業史に関係があるんじゃないのか?

陶器や繊維にはじまった産業都市・名古屋。
いまでは自動車、セラミック、航空宇宙産業等で日本をリードするまでに成長し、日本の貿易黒字の半分以上を中京工業地帯が稼ぎ出している。
愛知県の有効求人倍率はいつも全国1位、名古屋は全国平均の3倍になることも珍しくないという。

日本一「ものづくり」が盛んな都市、名古屋。
そんな名古屋だからこそ、新しい料理を貪欲に取り入れるだけでは足らず、さらに手を加えて独自の料理に変えていったのだろう。

都市化しても地方色を失わない。
こういう街、好きだなー。

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