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ゾクゾクッと

2008年05月15日 11:20

ドイツ~フランスを旅してきた。
いつもながら無計画で、初日のホテルも決めず、出版社の知り合いにもらったガイドブックにさえほとんど目を通さずに旅立った。
早朝、成田に向かったときは二日酔い。
吐き気に頭痛、そして時間と戦いながらパックして、なんとか飛行機に乗ると、なぜだか気分が盛り上がってきて、ビールにワインで迎え酒。
12時間後の体調がよいわけもなく、調子が悪いままフランクフルトに降り立った。

税関を抜け、いざ自由の身。
自由の身。
自由……

鳥肌が立った。
ゾクゾクした。

自由。

空港には世界中のあらゆる場所に向かう飛行機が出発を待っている。
乗り入れている地下鉄はどこだかわからない未知の場所につながっている。
特急に乗ればたぶんライン川のどこかに行くのだろう。
別に空港の前にあるホテルに泊まったっていい。

自由。

もちろんリスクはある。
ヨーロッパなら大丈夫だろうと治安も何も調べていないが、実は先進国は途上国よりも危険だとぼくは思っていて、変な場所に迷い込んでもしかしたらいろいろな犯罪に巻き込まれるかもしれない。
ホテルがなくて野宿して、そこで襲われるかもしれない。

忘れがちではあるけれど、実は先進国の人間も間違いなく野生の中にいる。
秩序と平和と権利と義務に閉じ込められているように思われがちだが、ぼくらはいつだって限りなく自由だし、いつだって死と隣り合わせだ。
そんな現実と真向かいに対面するこの瞬間。

自由。
そして野生。


空を見上げる。
子供の頃、いつも思っていたとても単純な疑問。
「空はどこまで続いているんだろう?」

本当にアメリカまでつながっているのかな?
あの雲、本当にフィリピンからやってきたのかな?

フランクフルトで空を見上げた。
とても青くてピュアな、子供の頃のあの空が広がっていた。
「さぁ、どこに行こう!」

 * * *

5月15日、東京新宿。

今日はとてもよい天気だ。
続いた雨のせいで洗濯物がたまりにたまっている。
洗濯物を干してひと息つき、ぼくは空を見上げる。
とても青くて広い空が一面に。

「さぁ、今日は何をしようか!」

忙しい中にいると忘れがちだけれど、ぼくらは限りない自由の中にいる。
野生の中にいて、いつも死と隣り合わせに生きている。
そんな果てしない自由の中で、ぼくはいまを選択する。
ぼくはいま、この場にいて、これを書くことを選択する。


旅は終わらない――
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